〈平井紀夫副理事長の逝去に寄せて〉

当センターの副理事長を務めていた平井紀夫氏が7月3日逝去されました。

平井紀夫氏は、オムロン株式会社取締役副社長を退任された後、2012年から2020年まで全国被害者支援ネットワークの理事長を務められました。

この間、犯罪や交通事故等の被害に遭った被害者、ご家族、ご遺族が、いつでも、どこでも、誰でも同等のシームレスな支援を受けられるように、警察庁をはじめとする行政機関との交渉調整、全国都道府県の各センターへの指導、犯罪被害者支援活動に係る講演など多方面に尽力され、現在の支援活動の枠組みや基盤整備を進めるなど、立ち上がって間がない、わが国における犯罪被害者支援活動に大きな足跡を残されました。

同時に、2000年に京都犯罪被害者支援センターの理事に、2004年からは副理事長に就任され、当センターの活動を指導いただきました。

昨今では2023年に京都府犯罪被害者等支援条例が制定されたことを機に、当センターの体制を一新し、様々な改革を始めたところにあって、今後の当センターの進むべき道をお亡くなりになる直前まで精力的に提示いただきました。

平井副理事長の今日までのご尽力に改めて感謝申し上げ、その意思を引き継ぎ、犯罪被害者の皆様のお役に立つよう今後も尽力していくことをお誓いするとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

公益社団法人　京都犯罪被害者支援センター